羽海野チカ先生☆将棋の知識がなくても十二分に楽しめる3月のライオン

35歳、パートです。
3月のライオン、始まった当初は将棋のことなど詳しくないので楽しめないかなぁと思っていたのですが、そこはさすが!羽海野チカ先生☆将棋の知識がなくても十二分に楽しめる内容で、メインキャラももちろんですが、私は川本家に居候している猫たちの描写が大好きです!ご飯大好きな猫たち。たーっくさん食べて、お腹がはちきれそうなところを、「ぱんちくりーん」と表現されるチカ先生は秀逸です。零くんの生い立ちや、川本家3人姉妹の生い立ちは悲しいところも多いですが、それでもそれだからこそ強くて優しい彼らが大好きです。大好きなシーンは、ひなたちゃんと高橋くん、零くんが一緒のシーン、零くんがひなたちゃんの修学旅行先の鴨川沿いでひなたちゃんを発見するシーン、ひなたちゃんが友だちからのいじめに遭っても、私は後悔していない!と強く涙を流すシーン。私も一緒に悔しくて泣きました…。それから、林田先生も大好きです、しょうかぶのメンバーも大好きです。二階堂さんの絵が上手で、将棋の指し方の猫をモチーフにした絵本も大好きです。
ひなたちゃんとのやり取りの中で、ひなたちゃんを好きになっていく零くんも素敵です。恋愛感情なのか、保護者的立場なのか微妙なラインですが、ひなたちゃんの存在のおかげで確実に零くんも救われていて、零くんがひなたちゃんを助けているようで、零くんが救われている。一生をかけて、恩を返す。彼の中ではよく考えた末、でもひなたちゃんやあかりさんからしたらかなり突然のプロポーズ!そんなプロポーズをした零くんが愛おしいです。
川本家をコタツみたいだと思う零くん、そう表現するチカ先生。読者にもそう感じさせるのは、川本家の食事のシーンがそう感じさせるのではないでしょうか。平凡な、だけど幸せな食事風景が、とても懐かしく温かい。みんなで食卓を囲むことが、当たり前なのに当たり前ではない。そんな感じがコタツに入って、温まっている感じに似ているんだと思います。
川本家父や、将棋の相手などかなり痛いキャラも多いのですが、全体的に暗い印象ではなく、優しい物語になっているのは零くんの一生懸命なキャラやひなたちゃんの底抜けに明るく、そして強く優しいキャラが生きていて、あかりさんの包むような存在感、おじいちゃんの三日月堂、美咲おばさまのバックアップなどなど、サブキャラまで含めて全部がこの物語を形作っているのだと思います。手書きのセリフ1つ1つ、すべて隅々まで読んで、何回も読み返しても楽しめる作品だ思います。1回目で読み落としていた箇所はいつも多々あります。夫婦揃って大好きな漫画なので、読み終わったあとは、メインストーリー以外の箇所で、旦那と笑いあっています。